レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害

2013/09/09更新

 レム睡眠行動障害とは、睡眠中、夢の中と同じ行動をしてしまう睡眠障害です。
 レム睡眠時は、筋肉は弛緩しているのが普通です。しかし、何かの拍子に、レム睡眠時にも関わらず、体が動くようになってしまうのがレム睡眠行動障害です。
 患者の大半は60歳以上の男性です。

 

症状
  • 夢の中と同じ行動をする。敵から逃げ出そうとしている夢を見ているときは、現実でも立ち上がって走りだしたりしてしまう。
  • 戦っている夢をみているときは、現実でも隣で寝ている人に暴力をふるってしまう。
  • 体を揺すったり大きな声で呼びかけると目が覚め、異常行動は止まる。
  • 自然になおることはなく、症状は徐々に悪化する。

 

原因

 レム睡眠行動障害は、パーキンソン病などの神経系の病気の前兆として起こることもあります。重大な疾患にならないためにも、専門医を受診する必要があります。

 

治療

 睡眠障害の治療ができる医療機関での受診が必要です。クロナゼパムなどのレム睡眠行動障害の治療薬があり、それらを用いることでほとんどの患者は良くなります。

 

せん妄との違い

 高齢者が夜中に暴れたり大声を出すものに、せん妄があります。レム睡眠行動障害とは治療法が異なるので、鑑別することが大切です。せん妄の場合は、レム睡眠行動障害と違って、揺すったり大きな声で呼びかけても治まらず、何時間も続きます。

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