寝ぼけ
2013/09/07更新
「寝ぼけ」は睡眠障害の症状の一つです。
主に小児期から小学校低学年の子どもに起こるのですが、成人になってから起こることもあります。
症状
錯乱性覚醒、夜驚(やきょう)症、夢中遊行といった症状があります。いずれも睡眠前半のノンレム睡眠時の深い眠りのときに起きやすいという特徴があります。
錯乱性覚醒
はっきり目が覚めない状態で、混乱したような感じで起きてくることです。うめき声をあげる、バタバタと手足を動かすといった行動が見られます。
夢中遊行症
睡眠中に立ち上がって室内を歩きまわる、放尿をしてしまう、外に出てしまうといった行動が見られます。
夢中遊行症の一つで、睡眠中に起きだして食べ物を食べる睡眠関連食行動障害というものがあります。10代から30代の女性の3%にみられるという報告もあります。置いてある食べ物を食べるだけでなく、自分で調理して食べることもあります。不眠を訴えることはほとんどなく、体重の増加で気がつくケースが多いです。
夜驚症
睡眠中に突然起きだし、大声で泣いたり叫んだりする症状のことです。数分から十数分続きますが、本人は覚えてない場合がほとんどです。
対処
見守る
寝ぼけは小学生低学年くらいで治ることがほとんどです。基本的にはケガをしないように安全を確認しながら見守りましょう。階段から落ちたり、ガラスにぶつかったりしないようにしましょう。寝ぼけている時に無理に起こしたりすると、不機嫌になって暴れだすことがありますので、しないようにしましょう。
受診する
ガラスを割ったり、物を壊したりするなど行動が激しくなったら、専門医に相談しましょう。また、大人になっても夢中遊行があらわれるような場合も専門医の受診をおすすめします。